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アルバータ大学の卒業要件

By T.K.



大学ではrequirementという言葉をよく見ます。これは動詞requireの名詞形で、日本語の要件・必須事項などと同じだと考えてよいでしょう。Degree requirementで、「学位をもらうのに必要な条件」つまり卒業要件ということです。あらかじめお断りですが、この記事で「要件」という日本語は「そのmajor/minor/certificate/学位を修了するために必要な単位」という意味で使っています。

アルバータ大学から学士号を取得して卒業するには、以下の4種類の項目を組み合わせて必要な単位数を取得することが必要です。他のカナダや英語圏の大学も似たようなシステムのことが多いですが、majorのことをconcentrationと呼んだり、そもそもmajor制ではないこともありますのでprogram毎に必ず確認してください。

学位要件はAcademic Calendarという長い文書で規定されていますが、各学部はホームページに掲載したり、表を用いてわかりやすくした文書を印刷して配ったりと学生のために工夫してくれています。この記事では、私が所属するFaculty of Artsの学位要件を例にして説明していきます。

また、この記事は大学からの公式な案内や発表にもってかわるものではなく、あくまでも皆さんが自分でリサーチをされるときに出くわす用語やシステムを説明するためだけのものです。アルバータ大学出願を検討されている方や現役の学生の方は、必ず大学のAcademic Calendarや公式ウェブサイト等で最新かつ正確な情報を自己責任で確認してください。この記事の正確性には細心の注意を払っていますが、筆者やUAJSAはこの記事を起因とする損害等の責任を負いかねます。


General/Basic/Faculty requirements

大学や学部によってこの3通りもしくは他のバラエティのどれかで呼ばれることが多いですが、分かりやすく言い換えれば教養課程といったところでしょうか。BA(Bachelor of Arts)の場合はEnglish(国語、つまり文章読解)から3単位、外国語から6単位(留学生を含む一定の条件を満たす学生は免除)、さらに他学部の授業を6単位の計15単位をこのカテゴリーで取得することが必要です。

BA degree requirements<https://cloudfront.ualberta.ca/-/media/arts/student-services/documents/2019-documents/ba-tip-sheet-2019.pdf>より抜粋 "All Arts BA students must complete these basic requirements to demonstrate a familiarity with the varying disciplines within Arts."

★マークは、単位数を表すのに使われるアルバータ大学特有の記号です。図中の★3は3単位、★6は6単位を表します。ほとんどの授業が★3で、4年間で★120を取得することが求められます。

また、アルバータ大学(や多くの北米の大学)では、すべての授業に「科目」+「3桁」のコードが付けられています。図の"Junior English"の欄にあるENGLはEnglish、WRSはWritingをそれぞれ指しています。科目名の後の1XXは百の位が1であれば101や102などから任意に選択できることを示しています。


Major

Majorとは日本語でいう専攻のことで、4年間で最も腰を入れて学ぶ学問です。全員が必ず1つのmajorの要件を満たさなければなりません。学位によってはDouble majorといい、Majorを2つ宣言できる場合もあります。上記のgeneral requirementsは学部(faculty)単位で設定するものなのに対し、majorの要件は学部の下部組織である学科(department)が設定します。Majorの要件は各学科のウェブサイトに載っています。学部のウェブサイトの卒業要件の項目に選べるmajorが一覧で掲載されていて、そこから各majorの要件にリンクで直接飛べる場合もあります。 私が所属する政治学科(Department of political science)が設定する政治学のmajor要件は、以下の3点のすべての単位を取得することで満たすことができます。

1. POL S 211, POL S 212, POL S 224, POL S 225のすべて(=★12)

2. POL S 235, POL S 250, POL S 261から2つ(=★6)

3. 300-または400-レベル(POL S 3XXまたは4XX)から★12、かつそのうちの★6は400-レベル


Minor

Minorとは日本語でいうところの副専攻で、majorほどではないもののある程度の深さまで掘り下げて学ぶ学問です。Minorを選択するかどうかは自由で、1つも選択しなくてもよい場合も多いです。数の上限もある場合とない場合があります。また、Double majorを選択した場合、minorの数に制限がかかることもあります。Minorもまた学科単位で設定されるもので、minorの要件も学科のウェブサイトに掲載されています。 私はminorの一つに言語学を選択していますが、私に課される条件は以下の通りです。

1. LING 101, LING 204, LING 205のすべて(=★9)

2. LING 308, LING 309, LING 310のいずれか1つ(=★3)

3. 他のLINGの授業2つ=★6(学部の規定により、上記2.の他にもう★3は300-または400-レベルでなければならない)

Electives/Optional/Open

Electiveは通常「選択科目」と訳されることが多いです(elect「選ぶ」の派生語・ちなみにelectionは「選挙」)が、その名の通り、Basic requirement、Major、Minorの要件をすべて満たした後、学位に必要な単位数(多くの場合★120)に満たない分は好きなように履修することができます。しかし、自分が所属する学部以外の学部の授業は、学位取得に使える単位数に制限がある場合がありますので、注意が必要です。

この枠を利用して、certificateを取得することもできます。Majorやminorは、歴史学、文学、物理学、数学など、どうしても研究を念頭に置いた昔ながらの学問の枠組みに沿わざるを得ません。しかし、実際に社会で起こっている問題を解決するには、これらの垣根を超えた知識が必要です。Certificateは、分野は異なっても密接に関わっている授業を規定に沿って履修した際に認められるもので、各学部が設定しています。Certificateの要件も、majorやminorと同様に「○○と○○と○○から2つ」などの形式で定められています。 例えば、私はPeace and Post-Conflict Studies(平和と戦後処理)というcertificateを取得する予定ですが、 これには政治学、経済学、社会学、ジェンダー学などの幅広い知識が必要であり、然るべくして要件もそれらの幅広い種類の授業が指定されています。

Artsのcertificate: https://www.ualberta.ca/arts/programs/undergraduate-programs/certificates

Scienceのcertificate: https://www.ualberta.ca/science/student-services/your-academics/certificates


その他

他にも、最低で合計120単位を取得しなければならない、そのうちの100レベルの単位数の上限やアルバータ大学で履修しなければいけない単位数の下限など、数に関する制約がいくつかありますが、よほどのレアケースでない限りこれらを満たすのに苦労することはないはずです。入学してから検討して充分間に合うかと思いますが、気になる方は各学部のウェブサイトをご覧ください。


まとめ

プログラムの名前だけでなく、実際にどのような授業を履修できるのか、しなければならないのかを出願前に考えることは有意義なことです。私はあまりすることはありませんでしたし、それでアルバータ大学に入ったことを後悔もしているわけではありませんが、具体的にどんなことを学べるのかイメージがしやすくなるかと思います。

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